洗車場の看板(タイ語の看板を翻訳する)

タイ語の看板を翻訳

洗車場の看板というか、垂れ幕です。
20140127_01

垂れ幕の部分に寄るとこんな感じ。
20140127_02

以下、書き起こしと意訳です。

บริการ
サービス
เมลดา คาร์แคร์
マレダー・カー・ケア※これは、この洗車場のお店の名前かと思います。
ล้างสี+ดูดฝุ่น+แว๊กซ์
磨き洗い+掃除機+ワックス
ใส่ใจบริการ คือ งานของเรา
私たちは、行き届いたサービスを提供します
ฉลองเปิดร้าน
祝!オープン
เมลดา คาร์แคร์
マレダー・カー・ケア
ล้างเก๋ง 100.-
セダン、クーペ等の洗車は100バーツ
ฟรี
無料
ดูดฝุ่น+แว็กซ์
掃除機+ワックス
ใส่ใจบริการ คือ งานของเรา
私たちは、行き届いたサービスを提供します

続いて、単語、熟語に分解して説明します。

20140127_03

บริการ:サービス

20140127_04

เมลดา คาร์แคร์:Maleda Car Care(マレダー・カー・ケア)
意訳:マレダー・カー・ケア※これは、この洗車場のお店の名前かと思います。

20140127_05

ล้าง:洗う
สี:磨く、払い落とす
+ดูดฝุ่น:埃を(掃除機で)吸う
+แว๊กซ์:ワックス
意訳:磨き洗い+掃除機+ワックス

20140127_06

ใส่ใจ:注意を払う
บริการ :サービス
คือ :~です
งาน:仕事
ของ:~の
เรา:私たち
意訳:私たちは、行き届いたサービスを提供します

20140127_07

ฉลอง:祝う
เปิด:開く
ร้าน:店
意訳:祝!オープン

20140127_08

เมลดา คาร์แคร์:Maleda Car Care(マレダー・カー・ケア)
意訳:マレダー・カー・ケア

20140127_09

ล้าง:洗う
เก๋ง:屋根(付きの車、セダン、クーペ等?)
100.-:100バーツ
意訳:セダン、クーペ等の洗車は100バーツ

20140127_10

ฟรี:無料

20140127_11

ดูดฝุ่น:埃を(掃除機で)吸う
+แว็กซ์:ワックス
意訳:掃除機+ワックス

20140127_12

ใส่ใจ:注意を払う
บริการ :サービス
คือ :~です
งาน:仕事
ของ:~の
เรา:私たち
意訳:私たちは、行き届いたサービスを提供します

僕がこの看板で面白いと思ったのは、
使われている筆記体のフォントです。

タイ語を学び始めた当初、タイ語の語学書でお馴染みの明朝体みたいなフォントはなんとか読めるようになりましたが、
広告でよく使われるゴシック体みたいなフォントは最初は慣れなくて読むのに苦労したものでした。

この筆記体に至っては、かなり崩した形の文字もあるので、さらに識別の難易度が上がっています。

まず「こんな文字あったっけ?」と思ったのが、
20140127_13です。
上の垂れ幕と下の垂れ幕で同じ単語があったので、分かりましたが、
20140127_1420140127_15
20140127_13です。
ここまで崩されると、ひと目では絶対分かりませんね。。

これを踏まえて、20140127_16ですが、これも上下に同じ単語があって、
20140127_1720140127_18
20140127_16です。

20140127_1920140127_20のような形になるのも分かりづらいですね。

上下で筆記体のフォントが違うのですが、
บริการริの母音「イ」の文字もずいぶん形が違いますね。
20140127_2120140127_22

งานもずいぶん形が違います。
20140127_2320140127_24

しかし、これらの筆記体は、タイ人だったら難なく読めるものです。
ですから、こうやって広告看板にも使われているわけです。

タイ人の殴り書きのメモなどは、我々外国人には非常に判別しづらいのですが、
慣れていくしかないですね。。

あと、筆記体の話ではないですが、
同じ単語で、上下で綴りが違うものがありました。

20140127_2520140127_26です。
どちらも英語のWAX(ワックス)をタイ語で綴ったものです。
細かい点ですが違いが分かるでしょうか?
布が縒れて、文字が曲がってるので分かりづらいですが、の声調記号が違います。
แว๊กซ์แว็กซ์と、声調記号がそれぞれマイトゥリーとマイタイクーになっていますね。

以前、本か何かで、タイ語における外来語(特に英単語)の綴りや声調はいまだに統一されていない、
という話を読んだことがありましたが、これもそうなのでしょう。
タイ語の語彙なら誤植ですが、これは英単語なので、今のところ、どちらの綴りも正解ということかと思います。

[2019年4月24日以下追記]

上記の筆記体に関連して、タイ人の手書き文字を詳しく解説してる動画を発見したのでシェアします。

バンコク在住のダイさんという方がタイ人の手書き文字を解説してます。

タイ人の手書き文字の解読に悩まされてる人は是非!(あんまりいないか)

動画は4つあって、1つ目は子音文字の手書き文字、2つ目は母音文字と符号の手書き文字についてです。
3つ目と4つ目の、タイ人に実際書いてもらった文字の動画は必見(笑)ここまで崩すか!という感じです。

手書き文字のポイントとしては、
・最初の丸は省略しがち
・線と線を繋げてしまう(文字と文字同士も繋げてしまう)
・判別がつく限界まで、書きやすさを優先して崩す(省略する、繋げて書く)、書き順を無視することもある。

僕も最初にタイ人の手書き文字を見たときは、このVに見えるのは何?と思ったら、ขでびっくりした記憶があります。
動画の中でもダイさんが言ってますが、リボンマークに見えるขもありますよね(笑)

あと、広告なんかで使われるフォントにも触れてて、รがSに見えるのは、あるあるだと思うんですが、หもKに見えたりしませんでしたかね?

間違いがあったり、こういう訳のほうがいいよ!というのがあったら、ぜひコメントください。

コメント

  1. Yoshi より:

    แว๊กซ์とแว็กซ์の綴りの件ですが、文法的にはวは低子音のためマイトゥリーは不可と思います。(マイトゥリー、マイチャッタワーは中子音のみに使用できる)
    マイタイクーを使ったแว็กซ์が文法的には正しいと考えられますが、現実には町の看板では
    混在してますよね。例えば、ノート(note)はโน้ตの他にโน็ตも見たことがあります。
    数人のタイ人(大卒)に質問したのですが、明確な答えは得られませんでした。

    • アバター画像 khwai より:

      Yoshiさん、コメントありがとうございます!
      また、返信かなり遅くなってごめんなさい。。。
      なるほど、文法的に考えれば、正解が分かりますね。
      おっしゃる通り、タイ人が書く綴りが文法通りでないこともあるので、難しいですが。。
      外来語だけでなく、タイの言葉の固有名詞も規則通りの綴りにならないことがあると聞いたこともあります。