前回は動詞が2つ並ぶ場合について勉強しましたけど、今回は何でしょうか?
今回は、動詞が補語を2つとる文について勉強します。
動詞の後に、直接補語と間接補語が並ぶ形ですね。
日本語で言えば「人に物を渡す」みたいな文のことですね。
そうです!
でも、日本語では、補語の前に「に、へ、を」などの助詞、英語なら「to」などの前置詞を補いますよね。
しかしタイ語では、動詞によりますが、助詞や前置詞のような語は不要な場合もあるし、必要な場合もあります。
両方説明していきますね。
動詞が二つの補語をとる場合、
語順は「動詞+物(直接補語)+人(動作の受け手)(間接補語)」になります。
補語を二つ並べることができる動詞は限られており、以下の動詞になります。
ให้ [hâi] 「与える」
ให้เวลาเขา [hâi weelaa khǎu] 「彼に時間を与える」
คืน [khʉʉn] 「返す」
คืนเงินเขา [khʉʉn ŋən khǎu] 「彼にお金を返す」
แจก [cɛ̀ɛk] 「配る」
แจกจุลสารทุกคน [cɛ̀ɛk cunlasǎan thúk khon] 「皆にパンフレットを配る」
บอก [bɔ̀ɔk] 「告げる、言う」
บอกเวลาผมด้วย [bɔ̀ɔk weelaa phǒm dûai] 「時間を教えて」
สอน [sɔ̌ɔn] 「教える」
เขาสอนเลขพวกเรา [khǎu sɔ̌ɔn lêek phûak rau] 「彼は数学を私たちに教える」
ถาม [thǎam] 「尋ねる」
ถามอาการคุณหมอ [thǎam ʔaakaan khun mɔ̌ɔ] 「医者に病状を尋ねる」
จ่าย [càai] 「払う」
จ่ายเงินเขา [càai ŋən khǎu] 「彼にお金を払う」
ขาย [khǎai] 「売る」
ขายรถเพื่อน [khǎai rót phʉ̂an] 「友達に車を売る」
上記以外の動詞の場合
上記以外の二つの補語をとることができない動詞の場合、動作の受け手の前に、ให้、ถึงなどの語を補う必要があります。
ให้を補う場合
本来は「与える、あげる」という意味ですが、他の動詞の後で使うと、「~してあげる、~してくれる」、「~に代わって~する」という意味になり、また、間接補語の前に置けば、「~に」という意味になります。
ถึงを補う場合
本来は「着く」という意味ですが、他の動詞の後で使うと、「~に」という、動作の着点を表す意味になります。
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