
前回までで、動詞についての構文や語順について勉強しましたけど、今回は何でしょうか?

今回は、名詞を修飾する言葉について勉強します。具体的には、「この」、「あの」などの指示詞、そして類別詞、形容詞などですね。

でたー、類別詞。名詞の後ろに付くってのは知ってるんですけど、いまいち分かってないですね。

類別詞は日本語の助数詞に似てますけど、ちょっと違いますね。

他にも、名詞の後ろから付くときにも、指示詞や類別詞の順番も決まってますし、形容詞については、英語の形容詞とは違う特徴もあるので、説明していきますね!
タイ語の修飾語は、被修飾語である名詞の後ろから付く、ということはすでに言いましたが、ここでは、名詞を修飾する言葉である、類別詞、指示詞、形容詞について説明します。
類別詞と指示詞、形容詞の並べ方について
名詞を修飾する際に使う語で、タイ語で特徴的なのは、類別詞と呼ばれるものです。
類別詞は日本語の助数詞(個、匹、枚、冊)に似ていますが、
日本語の助数詞は、ものの個数を言うときにしか使いませんが、
タイ語の類別詞は、ものの個数を言うとき以外にも、「この~」、「あの~」などを意味する指示詞(นี้ [níi] 、นั้น [nán] など)や形容詞などとともに使うこともできます。
また、タイ語の特徴である「省略」がここでも起こり、前後関係で明らかであれば、名詞を省略し、類別詞のみで使うこともできます。
一度話題に出た名詞は、その後は、類別詞か代名詞で置き換えることが多いです。
「(数詞)+類別詞+(指示詞)」の形で、類別詞を名詞の代わりに使うことになります。
類別詞を使うときの語順は、「名詞+数詞+類別詞」の語順になりますが、
数詞が1の場合は、数詞と類別詞の順序を入れ替えて、「名詞+類別詞+数詞」の語順にすることもできます。
また、「ひとつだけ」を強調する場合は、เดียวを類別詞の後ろにつけて使います。
数詞に加えて、指示詞も使う場合は、「名詞+数詞+類別詞+指示詞」の語順になります。
形容詞も名詞の後ろに付けます。
単純に「名詞+形容詞」の形でもいいですし、
「類別詞+ที่」を入れて、
「名詞+類別詞+ที่+形容詞」の形も使えます。
数詞、指示詞に加えて形容詞も使う場合は、「名詞+類別詞+形容詞+数詞+類別詞+指示詞」の語順になります。
また、関係詞を伴った修飾節も後ろに付きます。英語の関係詞whichやthatの使い方と似ていますね。
また、関係詞を伴った修飾節の前では、類別詞はふつう付きません。
形容詞を述語として使う場合について
形容詞を述語として使う場合、英語では、「主語+be動詞+形容詞」のように、be動詞を必要としますが、タイ語では、「เป็น」や「คือ」は不要で、「主語+形容詞」となります。
つまり、タイ語では、形容詞は動詞と同じように扱うことができます。
タイ語: รถคันนี้แพง [rót khan níi phɛɛŋ] 「この車は高い」
タイ語: ผมอยากรวย [phǒm yàak ruai] 「私は金持ちになりたい」
形容詞と副詞について
品詞の別で言えば、名詞を修飾するのは形容詞、動詞を修飾するのは副詞ですが、
タイ語では、形容詞は、そのまま形を変えずに副詞として、動詞を修飾できます。
英語のように、形容詞と副詞とで、形が変わることはありません。
英語: loud(形容詞)「(音が)大きい」 → loudly(副詞)「(音を)大きく」、
タイ語: ดัง [daŋ] (形容詞)「(音が)大きい」 → ดัง [daŋ] (副詞)「(音を)大きく」
上記の、形容詞が動詞として使えるのもそうですし、英語では、その単語が動詞なのか形容詞なのか副詞なのかによって、用法を意識しなければいけませんが、タイ語では品詞の別を気にする必要はほぼありません。
意味だけ考えればいいのですから、英語に比べて楽ですね。
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