発音の練習も大変だし、文字も色々ルールあるし、この上、文法の勉強かあ…。
まあまあ。でも、タイ語の文法は、英語に比べたら圧倒的に覚えることは少ないですよ!
本当ですか?
本当です!それに、日本語の感覚に近いものが多いと思います。
そうなんですか。なんだか気が楽になりました。
単語の意味を知っているだけだと理解が難しい文もあるので、そういう文のパターンを案内しますよ。でも、ルールを覚える!というより、タイ語ってこういう言葉なのか、と理解する感じで学んでいきましょう!
タイ語は、英語に比べると、文法として覚えるべきことは少ないです。
英語の文法は、日本語に無いルールが多く、またそれらのルールを知らないとまともに文を理解できないので、英語を勉強する上で、基礎知識として必須です。
しかし、タイ語は、語形変化が無く、単語を並べただけで文を作ることが可能で、文を構成するルールも日本語の感覚に近い部分も多く、文脈によっては大胆な省略も可能なため、文法に割くリソースは少なくてすみます。
以下に、タイ語の文法について特徴的なものを挙げます。
語形変化がありません
タイ語の文法で特徴的なのは、語形変化が無い、という点です。
英語と比べると、ずいぶん楽です。
英語では、時制や人称によって動詞や名詞が形を変え、同じ意味の単語でも、過去形、過去分詞形、複数形などを覚えないといけませんが、タイ語にはこの語形変化がありません。
語順について
タイ語の語順は、基本的には、「主語+動詞+目的語/補語」で、英語と同じです。
もう一つ語順で特徴的なのは、指示詞や形容詞のような修飾語は、被修飾語の後ろに付く、という点です。
修飾語については、日本語と全く逆の語順になります。
日本語「この本」 → タイ語「หนังสือ+นี้ : 本+この」
日本語「いい人」 → タイ語「คน+ดี : 人+いい」
時制の表し方
タイ語は時制によって動詞が変化しません。
このため、時制を現すには、「過去・現在・未来」を示す単語を文中に含めて表現します。
「もう~した」や「~する(未来)」、「昨日」、「明日」といった意味の単語です。
また、文の前後関係から、その文が「過去・現在・未来」のどの時制なのか明白な場合、上記のような、時を表す単語が文中に無い場合もあります。
この「省略が可能」というのは、タイ語の大きな特徴です。
省略
タイ語では、前後関係や、文脈から明白であれば、単語を省略することがよくあります。
英語では、主語の I や You を省略することはめったにありませんが、タイ語では主語を省略することもよくあります。
主語以外にも、動詞や補語も省略されることがあります。
その他
1. ものを数えるときに、日本語の助数詞(個、匹、枚、冊)に似た、類別詞という言葉を使います。
2. 動詞「あげる、くれる」、「置く」、「見る」などが、それぞれ「~してあげる、~してくれる」、「~しておく」、「~してみる」のように、助動詞的に使われることがあります。
3. 日本語の終助詞「~ね、~よ」のような、話し手の気持ちを付加する文末詞があります。