前回は、名詞を修飾する言葉について勉強しましたけど、今回は何でしょうか?
今回は、否定形について勉強します。
「マイ」が否定を意味するんですよね?
そうです。でも声調には気をつけてくださいね。
声調が違うと、「新しい」の意味になったり、疑問の終助詞になったりします。
今回は、否定形の中でも用法が難しい点について説明します。
タイ語の否定形の用法について、注意すべきことを述べます。
否定形ไม่とไม่ได้の違い
「ไม่ [mâi] +動詞、形容詞」と「ไม่ได้ [mâi dâi] +動詞、形容詞」は、ともに動作や状態を否定する形ですが、意味合いが違います。
「ไม่+動詞、形容詞」は、主語が一人称(「私」)のときは特に、動作をする意思が無いことを示します。
「ไม่ได้+動詞、形容詞」は、「~する機会が無い、~するに至らない」という意味になり、主に過去に実現しなかった動作を示します。
ただし、過去のことであっても、述語が動作ではなく状態を示す言葉の場合、ไม่ได้は使わず、ไม่を使います。
否定形ไม่ใช่ の用法
ไม่ใช่ [mâi châi] は単独では、「そうではない」という意味ですが、「A ไม่ใช่ B」の形では、「AはBではない」という否定文になります。
タイ語のbe動詞である、「A เป็น B」と「A คือ B」を否定形にする場合、多くの場合、この「A ไม่ใช่ B」になります。
「A ไม่คือ B」という形はありません。
「A ไม่เป็น B」という形はありますが、文脈上、ไม่เป็นが「~にならない」という意味になる場合に限られます。
もしくは、以下のような、เป็นの後にくる名詞がเป็นと結びつきが強く、決まった表現の場合です。
ไม่เป็นเรื่อง [mâi pen rʉ̂aŋ] 「話にならない」
「A ไม่ใช่ B」のBの部分には、名詞だけでなく、動詞、形容詞が来ることもあります。
この場合、Bの内容を予想した上で、それを否定する、という意味合いになります。
日本語にすると、「~のではない」という訳になります。
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